デコタミンはP&S Detail Products

皆様こんにちは。デコタミンです。

この度は皆様にお知らせしたいことがございます。

デコタミンは米国カリフォルニアにあるカーケミカルメーカー「P&S Detail Products」の日本輸入元となりました。早くお伝えしたかったのですが、エクスクルーシブ契約締結や、製品の輸入可否のチェック、サイトの準備などに時間を要し、今の運びになってしまったことお詫び致します。

 

もともとデコタミンは「眠れる動画」をコンセプトに始めました。今「P&Sの良さを日本ユーザーに知らせる」という新たなコンセプトが加わりました。

ただの旧車マニアがYouTube動画に挑戦し、米国老舗ケミカルメーカーの看板を背負う。これからどうなっていくのか。そういうリアルなストーリーをdecotamin.comで配信していきたいと思います。

では、デコタミンとP&S Detail Products奮闘記 第一部。是非ご覧ください。

デコタミンとP&S Detail Products奮闘記 第一部

P&Sは米カリフォルニアで60年以上続くファミリーオウンな企業です。

 

私のYouTube動画ではP&S Detail Products社の製品をよく使っています。P&Sは私がYouTube動画を撮ろうと決めた時に、主軸として使おうと思ったケミカルメーカーです。
その理由は、パッケージデザインに惹かれた事。好きなYouTuberが使っていたこと。海外YouTuberの中で定評があること。ケミカルに使われている色が動画を彩ってくれること。でした。そしてP&Sケミカルを何回も使用しているうちに、品質の良さにも惹かれていきました。

私は旧車をメインに洗車動画を撮っているのですが、傷んだ旧車にP&Sケミカルを使っても、これといった失敗もなくキレイに仕上がりました。安心なP&Sケミカルは私にとってなくてはならない存在になりました。

P&S社のファンになった私は、YouTube動画をただ撮るのではなく、P&Sケミカルの安心さ、使いやすさを伝えていきたいと思うようにもなりました。

しかし悩みのタネは日本に正規品がないこと。輸入代行によって高額で売られている事。すぐに手に入らない事。でした。

私は悩んだ末、P&S社にコンタクトしてみることにしました。単純に「製品のファンであること。日本に製品を入れたい事」を伝えました。なかなか返事がありません。米国ではよくあることです。そうとあれば電話をしてみます。回答は「後日担当者から連絡する」ということでした。ようやく連絡がついたのは何週間か経ってからでした。キースというセールス担当です。彼からZOOMミーティングに誘われました。

↑P&S Salesのキース(Keith)

 

私はトークスクリプトを考え、英語の練習に励みました。当日、画面の向こうにキースが現れました。表情はシリアスでした。何故日本がP&Sに興味を持つのか。君は一体何者なのか。ディテール関係者なのか。という質問を受けました。

私はP&Sのファンで、YouTuberとして活動していて、ディテール関係者ではないと伝えました。P&Sケミカルを安定的に使いたいが、日本市場は輸入代行によって安定供給がなされておらず、価格にバラつきがある。私はその現状を変えたいと伝えました。

キースの反応は期待したものではありませんでした。ディテール関係者でない者と話す時間を無駄と感じたのかもしれません。彼の話は専門的でした。セールスというよりは技術よりな印象があります。その裏付けとして、P&Sは自社製造を行う米国でも数少ないメーカーです。サンフランシスコに大きな工場を構え、ケミスト達が開発に尽力しています。P&Sは60年もの間、同じ商品を作り続けているのです。

そういったP&Sの歴史を尊重していることと、制作したYouTube動画を伝えていきます。だんだん彼の表情が変わり、製品の使い方をアドバイスしてくれるようにもなりました。

彼は常に米国のカーイベントを回っているのでなかなか話す機会に出会えません。それでも根気強くコンタクトを繰り返し、最終的に「日本は君に任せたい」という言葉を聞いた時は嬉しかったです。駆け出しの洗車YouTuberが米国で60年という古い歴史を持つケミカルメーカーの看板を背負った瞬間でした。
米国文化はステータスや規模、資金力で人を判断するのではなく、熱意や努力を評価する傾向にあります。YouTube動画はそれを示す良い材料として機能してくれました。

それから私はまとまった数のP&S商品を仕入れました。海外製品の輸入代理店となるのは初めての経験です。何も分かりません。しかもP&S社は直接日本に輸出してくれないのです。つまり輸出手続きも私自身が行う必要がありました。

すごく大変でした。輸入業務をやったことがなかったからです。ケミカル輸入代行業者を探したり、SDSと睨めっこする毎日でした。しかしやるべきです。それが私がやりたいことだからです。


いくつもの壁を乗り越え、まとまった商品を日本に入れる事に成功しました。交渉からここに至るまで1年以上を要しました。コロナ中で輸出コストが跳ね上がり、更に円安が拍車をかけました。物凄い額の輸送費、通関できない恐怖に震えながらサインしたのを覚えています。私の選択は間違っているのではないか。なんども問いました。でも、もう引き返す道はありません。P&Sが好きで、日本ユーザーに知ってもらいたい。そう決めたらやるしかないのです。

在庫が無事到着したとP&S本社に報告しました。本社メンバーは喜んでくれました。そういえば彼らは日本のクルマ文化をリスペクトしていると言っていました。日本の希望は何でも伝えて欲しい、できる限りの事をするというメッセージもありました。米国ケミカルメーカーと日本ユーザーとの橋渡し、果たして私に務まるのでしょうか。

こうして積みあがる在庫。さっそく私はこれをオンラインサイトに陳列しました。それが、

 


https://psdetailproductsjapan.com

です。

しかし陳列したのはいいものの、P&Sの商品をどう日本ユーザーにアピールしていくか、まったく考えてなかったのです。当然一個も在庫は売れず、P&S Detail Products JapanのWEBサイトはただ存在しているだけの期間が長く続きました。すべて感情論で動いてきてしまった結果とも言えます。

YouTube撮影で忙しい日々が続き、段々と「P&Sの良さを日本に知らせる」という使命が頭の片隅に行ってしまいました。積みあがる在庫は風景の一部になっていました。

ちょうど普段使っているコンパウンドが切れたので何の気なしに在庫の一つに手を伸ばしました。P&S社のコンパウンドです。使ってみました。焼き付きがないこと。粉が出ないこと。仕上がりがキレイなことに感動を覚えました。磨きが未熟であっても仕上がる。やはりP&S社の商品は良い。プロ向けとして謡われていますが、P&S製品こそビギナーでも安心して使えるケミカルだとこの時気付きました。私はより一層P&Sを好きになりました。

なんとかしてP&Sの良さを日本のユーザーに伝えたい。使命がよみがえってきます。しかしこれからどうしていけば良いのでしょうか。

--次回へ続く--

第1部は以上です。発表が遅くなりましたこと、再度お詫び致します。この事を伝えられない期間が本当に辛かったです。伝えられた今、すごく気持ちが楽になりました。これから堂々とP&Sの熱狂的ファンとして、洗車マニアとしての動画を作れるからです。もちろんデコタミンの眠れる動画というコンセプトは変えずにやっていきます。

この刺激的で素晴らしいディテーリング市場を形成するすべてのユーザー様、企業様そしてそれらを繋ぐインフルエンサー様。皆さまが居て初めてP&Sとデコタミンは成り立ちます。これから皆様に受け入れて頂けるよう尽力して参ります。

本記事を市場参加へのご挨拶に代えさせて頂ければと思います。これからは洗車YouTuberが米国ケミカルの看板を背負う奮闘記を是非お楽しみください。

Thank you:)