クランツレK1122TS高圧洗浄機とは

クランツレK1122TS高圧洗浄機とは

 

より良い高圧洗浄機を求める

何台もの高圧洗浄機を使ってきました。どれも水量・圧力に不満はありませんでした。しかし長時間稼働させていると本体接続部から水が漏れたり、電源が入らなくなってその日のディテイリング作業ができない事もありました。接続にも問題がありました。社外ホースを使いたくとも、メーカー専用コネクタが使われている場合、交換は容易ではありません。

ディテイラーが高圧洗浄機に求めるものは何でしょうか。水量と水圧、これだけあれば多くは問題にならないでしょう。安価な高圧洗浄機でもこれらは十分満たせるはずです。しかしそういった製品の多くは2ポールモーターを採用しており、始動に多くの電力を消費します。運が悪いとブレーカーが落ちることもあります。そして2ポール特有の甲高い稼働音も好き嫌いが分かれる要素です。

ボディ形状にも課題がありました。ほとんどの製品はトロリーを装備しており、移動可能な設計になっています。汎用的な作りとしてはパーフェクトですが、ガレージ作業を専門としたディテイラーではこれに利点はありません。だから私はウォールマウントが可能で、安定した品質、始動性が良くコンパクトな高圧洗浄機を探していました。

クランツレ洗浄機という選択肢

業務用高圧洗浄機として定評のあるクランツレ製品にヒントがありました。日本クランツレ社がローカライズした100V機”K1122TST”です。この製品からトロリーを取り除き、コンパクト化できないかと考えました。

100Vの限界

すでにコンパクト化されたクランツレ洗浄機は欧米を中心として展開されていました。しかし日本は電力の関係でラインナップがされていません。日本は100Vという世界的に見ても少ない電力です。グローバル展開するクランツレが日本に注力しずらいのは致し方のないことです。しかし日本クランツレ社が日本に最適化したモデルがあります。K1122TST。これを理想の形にすることはできないだろうか。日本クランツレ社との共同開発が始まりました。

ディテイルマシンK1122TSの完成

そうして出来上がったのが本モデルです。トロリーは外され、代わりにステンレスのハンドルを装備しました。電源ボックスをよりスタイリッシュなものに変更するために、各部パーツを最適化したものに変更しました。結果、大幅な小型化が実現しウォールマウント可能な姿になりました。

クランツレ洗浄機の性質

再構築する過程で、このクランツレ洗浄機が非常に屈強な作りをしていることを知りました。セラミックコーティングされたピストンに分厚い真鍮製ポンプ。大型ブラシレスモーター。どれも100Vエネルギーには過剰な装備です。しかしこの過剰スペックがハードワークなディテイラーの要求を満たすのだと思います。

この製品を更にブラッシュアップするために何が必要かを常に考えています。付属のショートガンとホースはディテイラーにとって必ずしも喜ばしい装備とは言えません。よって、デリバリーされた瞬間に愛着のあるホースとショートガンを接続したほうが良いでしょう。やがてオイル交換も必要になります。現在最適なオイルを選定しています。水量と圧力のチューニングも継続して行っていく予定です。ケミカルを噴射し、最適な希釈率を決めるのは高圧洗浄機の役目です。ディテイルに正解がなかったとしても、高圧洗浄機という核となる要素は常により良い方向へ進化していくべきでしょう。

最良のツールとして

本モデルは万人に向けられたものではないでしょう。メンテンスを施し、壊れれば修理をする。そうやって長い期間に渡って使い続ける道具です。それを想定してか、クランツレ社は頻繁なモデルチェンジを行わず、すべての構成パーツを供給し続けています。クランツレ洗浄機は修理もオーバーホールも、チューニングも可能な特異な洗浄機とも言えます。最良の仕事には最良の道具が必要なように、クランツレ洗浄機はディテイラーやハイエンドユーザーの要望を満たす存在になってくれるでしょう。

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