[廃工場からディテイラーガレージを作ろう] デコタミンガレージ解体。重機で古い床をすべて剥がす

こんにちわデコタミンです。

廃工場で洗車活動をしていましたが、老朽化が激しく、思い切ってリニューアルすることにしました。コストを抑えるために各工程の職人さん達と直で交渉し、自分なりの仕上がりを目指します。

古い食品工場をどうやってディテイラーガレージにするか。シリーズ化して配信しています。

第一回の記事は以下をご覧ください。
[廃工場からディテイラーガレージを作ろう]ゼロから作る洗車用ガレージ

 

こちらが元の状態です。全体的に老朽化しています。床は凹凸が激しく、塗装は剥がれています。壁、天井の板は腐りかけています。まずは土間工事です。床をすべて剥がします。

 

前回はドリルでハツり作業をやったのですが、コンクリート高さが10cmの固い床だったため、思うように作業が進まず、重機を入れようということになりました。

↑ユンボが導入。一瞬にして破壊されていく床。

 

コンクリ厚は10cm。分厚いです。この厚さは主に工場などで用いられるそうです。この厚みだとユンボでおおかた削り取って、細かいところをハンドドリルでハツるという形がベターのようです。

 

ユンボだけですべて解決とはいかず、ところどころ人の手を入れていきます。

 

大きく割いたコンクリ板をハンマーで砕いて小分けにします。何度か叩くだけでコンクリは簡単に割れるようです。

 

小分けにして残骸を搬出します。

 

老朽化したグレーチング。すべて処分です。今は鉄の価値が上がっているため、まとめて買い取り業者に出せば値段がつくようです。

 

大きく剥がされる床。圧巻です。

 

剥き出しになる配管。グリーン管はガスです。既にガスは通っていないので撤去します。

 

40年間ずっと埋まっていた給水管や電源の配管。

 

午前中でここまで作業が進みました。ユンボが入ると作業が非常に速いです。

 

午後もひたすら剥がす作業を行いました。職人さんとも会話を楽しみました。解体業界がどうやって形成されているのか、重機の扱いの難しさ。解体業は職人の感覚がモノを言う世界なのだと知りました。手際の良さ、深い知識と経験、こだわり、本当に職人さんを尊敬します。

 

ユンボから見る景色。

 

一日の作業が終わり、眠りにつくユンボ。この目的に特化した造形。美しいです。

 

整頓されて、翌日の作業を待つ道具達。

職人さんが言っていた事が頭に残りました。

「私達解体業はどうしても世間からキツイ、汚いというイメージで見られてしまう。だからこそ、道具だけでも常に整頓するように心がける。これだけで顧客に残る私達の印象は良くなる」

感銘を受けます。本国P&Sのメンバーも「常にディテイラーは清潔で整頓されているべき」と言いました。どの職人にも通じるマインドなのでしょうか。私も追従したいと思います。

 

翌日も朝早くから作業開始です。残り半分。

 

劣化した配管。歴史を感じます。

 

行く手をさえぎるように、たくさんの死んだ配管が出てきます。

 

しかしなんであろうと、なぎ倒していくユンボ。

 

最後の一角。ここはドリルでハツリます。

 

腐った土台。ここは土間屋さんに補修を任せましょう。

 

こうして作業は終了しました。轟音と粉塵と共に過ごした2日間でした。普段は中々見ることのできない世界と、職人さんとのコミュニケーションはとても有意義でした。

 

ユンボの回収は後日。あれだけ轟音をとどろかせたユンボがむしろ静けさを誘います。

 

これでデコタミンガレージの土間解体は終了です。古く劣化した床がすべて剥がされました。この砂利の上に新たな床が形成されていきます。

廃工場をディテイラーガレージに。まだ始まったばかりです。すべてがうまくはいかないでしょう。失敗もあるはずです。しかしもう前に進むしか道はありません。