ガンレスバルブの構造と使い方
デコタミンストアで制作しているガンレスバルブは、ショートガンを完全に置き換える製品です。
ガンレスバルブはボールバルブを中心に、ホース接続用のプラグと高圧ノズル用の1/4カプラを装備しています。これをホースに直接接続することによって、ショートガンの機能を代替するというものです。
ガンレスバルブは可能な限り、全長を短くするように設計されています。バルブ全体が長いと、ホースの重みが手にダイレクトに伝わり、疲れが早くなるのと、ダイレクト感が薄まってしまうためです。
そのため、短くて滑らかに動くスイベルと、コンパクトなボールボルブ、そして口径変換を行うブッシングも短いものにこだわって選定しています。
また洗車作業中はホースは地面に置かれ、時に放り投げるときもあります。ガンレスバルブ自体に強い衝撃がかかっても耐えきれるよう、真鍮製のパーツを廃し、オールステンレスパーツで揃えることにもこだわっています。

中核となるバルブは、頻繁にハンドルの開けしめをしているとネジが緩みやすい傾向があります。そこで一度分解し、ネジ部を補強してから再度組み上げます。

ガンレスバルブはショートガンを置き換えますが、ショートガンと同等の機能を有するものではありません。ショートガンは片手だけでトリガーによって意のままに高圧水のオンオフの切り替えができますが、ガンレスバルブは、バルブをひねるためにもう一つの手で開けしめを行う必要があります。つまり、一瞬両手が塞がるというデメリットと、オンオフをリニアに行うことができません。
このガンレスバルブは、高圧洗浄界で厳密に評価すると製品化が難しい類になるでしょう。ガンスレスタイルはホース金具と手が近いことでホース破損時の危険性が上がることが最たる理由です。ホースの破損はほとんどが金具部分で発生するからです。
しかし、日本の一般用電源は100Vで、このエネルギーで出せるのは、どんなに優れた高圧洗浄機であっても実測8MPa程度です。10Mpaを余裕で超えてくる海外基準ではなく、日本のやさしい環境だからこそこのガンレススタイルが取れるというところもあります。
ガンレスバルブのメリットはホースの先端と高圧水の射出口と手の距離が近いことにあります。これは取り回しの良さに直結し、リニアな反応を楽しむことができます。これはショートガンとはまた違った感覚です。
ガンレスバルブによって、ホイールハウスなど、狭い部分に高圧水が届くようになったとフィードバックを得ています。使い手の環境によってガンレススタイルが便利なケースもあります。これらのメリットとリスクを考慮して、ショートガンとうまく使い分けてもらうことをおすすめしています。