100V最高峰。クランツレK1122TSの製作プロセス

デコタミンストアで取り扱っている100V高圧洗浄機「クランツレ・K1122TS」はメーカーで生産されていません。メーカーからはフレームのみ装着された状態でデコタミンストアにデリバリされます。フレームはロトモールド製法で作られた樹脂でできています。クーラーボックスの代表的なブランドYETIなどど同一の製法です。
この状態でデリバリされます。付属パーツは除かれ、ロトモールドフレームはドイツからの旅路でモーターを傷つけないためのカバー的な役割です。
フレームから本体を取り除きます。これがK1122TSの原型です。これを更に分解します。電気配線を切断し、コンデンサーと電源ボックスを分離した後、K1122TS用の電源ボックスに換装していきます。
電気配線周りはもっとも気を使います。ショートの原因になったり、組み上げた後に電源が入らなかったり。
ユーロ規格のフェルール端子で接続をし直していきます。
本体が粗方仕上がると、ハンドルの取り付けです。本体は20kgの重さと振動を発するのでダンパーが必要になります。ゴムダンパーとステンレスのハンドルバーを取り付けます。これらのキットは本国ドイツの純正パーツを使っています。
最後にアウトレット規格の変更を行います。K1122TSは洗車用マシンとしての位置づけなので3/8カプラー海外/米国規格に統一します。
K1122TSのアウトレット規格は1/4 Gメスネジなので3/8に変換するジョイントを噛ませます。イタリアPA社の高品質なジョイントを使用します。この部分は負荷がかかるので、頑丈なジョイントを使いたいところです。このPAのジョイントは50Mpaという超高圧に対応しています。
この部分は永遠に外れてほしくないので、ロックタイト高強度を用います。
最後に試運転をして終了です。正常に稼働するか、いつもドキドキしながらスイッチを入れます。
細部の画像を日本クランツレ社のエンジニアに送付してチェックしてもらいます。デコタミンストアで製作したものは日本クランツレ社が保証をつけるので大事なプロセスです。
完成しました。組み上げるたびにK1122TSのまとまりある造形美を感じます。K1122TSは100V電源で稼働します。ゆえに圧力・水量ともに市販品と大差はありません。それなのに価格は雲泥の差があります。実用面だけで言うと、K1122TSは必要”ない”んだと思います。でも、洗車を生涯の趣味とする場合や、業務で耐久力のあるマシンが必要な時、顧客へ視覚的アピールをしたい時、K1122TSはきっと良い投資になると思います。このマシンは「故障したら廃棄」という道を辿らない唯一のマシンです。修理で再生し、また今日も変わらず水を打ち続ける。あなたの長きパートナーとしてご検討下さい。