テコメックMV925ショートガン修理&ランスカスタム

ユーザー様からの修理依頼がありました。以前販売しました、テコメックMV925ショートガンです。落とした衝撃でカプラーからの水漏れが発生、交換対応となります。
カプラーの交換はDIYでも可能です。しかしバイスや接着剤、シールテープ、レンチなどのツールが必要となります。締め上げる力加減、仕上がり具合などを加味すると修理に出してしまったほうが楽かもしれません。
良い具合に傷がついており、たくさん使って頂けているのが分かります。セラーの立場からすると、使い倒してもらえるのは嬉しいです。
まずカバーを外します。分解は簡単で、プラスドライバーで取り外すだけです。最近はトルクスネジに移行している傾向があります。
中はシンプルでパイプと弁、トリガーの構造です。テコメックのMV925はコストパフォーマンス重視のタイプで、真鍮パーツが使われています。
高耐久なモデルやフードグレードになるとオールステンレス製になり、弁にはセラミックが使われたりします。そうなるととても高価になります。
上のブルートリガーはR+M Suttner社のフードグレードのガンのパイプです。オールステンレスでサビが水に混入することを防ぎます。高圧水を射出するという機能は同じですが、どの環境に適しているかで素材から価格、すべてに差があります。
カプラーを取り外します。ロックタイトによる止水なので、温めてから外します。ロックタイトの強度によってはそのままレンチで回すことも可能ですが、相応の力が必要です。仕上がりをよくする、素材を守るためにも温めてから無理なく外します。特に真鍮は柔らかく、変形しやすいので気をつけながら作業をします。
ヒートガンよりも早く作業を完了させるにはバーナーで炙ることもあります。その場合、直火を避けるようにして温めます。
力をかけずに外せます。ロックタイトの粉がパイプの中に侵入するのでエアーで飛ばします。パイプの中に残留物が残ったままで高圧水を射出するとノズルが詰まる原因にもなります。
ユーザーさんの希望でコンフォートグリップカプラーを装着します。NPTのようなテーパネジの場合はシールテープで止水する事が多いですが、見た目重視のためにロックタイトで行いました。テーパネジは締め込みすぎると素材が削れてしまったり、変形のリスクがあります。締め上げは手に重さを感じるくらいで大丈夫だと思います。あとはロックタイトが機能してくれます。ロックタイトはユーザーさんがDIYで交換する時の事を考慮して、中強度にします。
組み上げるのも簡単です。セットしてネジ止めするだけです。ネジを締めるときは樹脂を傷つけないよう、加減を調整します。
同じようにランスのカプラーもコンフォートグリップに変更しました。最後は清掃とコーティング剤で樹脂の輝きを復活させて終了です。
あとはユーザーさんに返送して修理&カスタム完了です。どんなに安くても、どんなに高価でも、ユーザーさんの手に馴染み、目的を達成できるのであれば良い道具になります。朽ち果てるまで使い倒していただけると嬉しいです。