クランツレ高圧洗浄機のレストアと新たな洗車用マシンの開発
ドイツ・クランツレの高圧洗浄機は一般的に販売されている高圧洗浄機と違い、すべてのパーツがメーカーから供給されているためフルレストアが可能です。しかし個体ごとに修理する箇所や問題の箇所が異なるため、基本的な構造から理解する必要があります。
さっそく大阪にある日本クランツレ本社で修理作業の技術講習を受けてきました。
K1122TSを分解します。100V機はシンプルな構成ですが、小型なのでメンテナンスに気を使います。
電源ボックス、フレームを取り外し、モーターとポンプだけの構成にします。
更に細かく分解し、それぞれのパーツを交換していきます。概ね一般的な工具で分解可能ですが、ポンプなどのコアなパーツ交換をするときは専用工具が必要になってきます。
パーツ交換をし内部をリフレッシュ。その後外装もブラストでリフレッシュします。
今回は重曹ブラストを行いました。除去力は弱いですが、素材にはやさしいです。重曹は強アルカリなので素材の変色を防ぐため、こまめにすすぎを行います。
分解したパーツを戻していきます。レストア完了です。
続いて200V機のレストアを行いました。200V機は持ち上げられないほど重いです。このマシンは廃棄予定でしたが、駆動部・バルブをすべて新品に交換し、復活させます。
同様にブラストしていきます。100Vと比べて質量が倍以上違います。
仮組み完成です。この200V機は移動可能な設計にします。シャシーはエンジン機から流用し、加工してフィットさせました。
このマシンを洗車に投入するにはいろいろ手を加えなければなりませんが、ハイパワーなので今までできなかった洗車スタイルが可能になるでしょう。
デコタミンは日本クランツレの正式パートナーです。主に洗車専用のマシンの開発とサポート、お客様の要望に応じたカスタムをしています。クランツレを導入検討の場合はお気軽に相談してください。
引き続きレポートしていきます。